【導入の背景】
増加する市内在住外国人への通訳に課題があった
私は土浦市役所市民生活部市民活動課という部署で、国際係主事として「市民協働による多文化共生のまちづくり」を目指し、市民向けに異文化理解を促進させる国際交流イベントや講座の企画運営を担当しています。
土浦市の市内在住外国人数は増加し続けており、今年4月には5,000人を突破しました。そういった状況のなか、当市では英語・中国語・ポルトガル語の通訳職員を任用しています。ただ、英語が週3日・中国語は月2日・ポルトガル語は月3日で、常駐しているわけではありません。勤務日はホームページに記載していますが、あらかじめ見てくださる方はなかなかいらっしゃらないというのが実情です。通訳を必要とする方が来庁された際に通訳職員がいない/足りないことで、対応できないケースも多々ありました。
私自身も外国語での対応が必要な場面で、スマートフォンを持って来庁者の対応をしたことがあるのですが、日本語も英語も全く通じず「何もできないな」と感じた経験があります。筆談を試みても伝わった感覚を得られなかったり、無料の翻訳アプリを使っても行政用語を適切に訳せなかったりと、モヤモヤしながら精一杯取り組むという状態でした。また、その3言語以外の多種多様な言語への対応も課題でした。