インテックス大阪(大阪国際見本市会場)

KOTOBALで外国語による案内業務が、よりスムーズに!
音声筆談+手話通訳でバリアフリー対応も万全

インテックス大阪(大阪国際見本市会場)

担当者名:
一般財団法人大阪国際経済振興センター インテックス事業本部

田口 勤 様
中村 磨里奈 様

インテックス大阪は年間来場者数250万人を誇る、西日本最大の国際見本市会場です。2019年にG20大阪サミットの開催会場となり、2025年の大阪・関西万博を控えて、さらに注目は高まりつつある一方、増加する外国人来場者への対応が課題となっていました。そこで2024年に多言語通訳サービス『KOTOBAL』(透明ディスプレイつき)をインフォメーションセンターに設置。外国語対応はもちろん、手話通訳や音声筆談機能を活用したバリアフリー対応も万全に行えるようになりました。
導入の目的
  • インフォメーションセンターでの外国人来場者へのスムーズな対応と、障がいをお持ちの方に対するバリアフリー対応の実現 

導入前の課題
  • インフォメーションセンター内に外国語対応が可能なスタッフが不足しておりその状況を補うために使用していた翻訳スマホアプリの性能も不十分だった
  • 手話を使える窓口スタッフがいなかった
導入後の効果
  • 外国の来場者様からのさまざまな問い合わせに窓口スタッフでも十分対応できるようになった
  • 障がいをお持ちの方にも気軽にお問合せいただける窓口づくりを推進できた

精度の高いAI翻訳機能に加え、
ビデオ通訳・手話通訳が決め手に

――多言語通訳サービス『KOTOBAL』を導入された背景を教えていただけますか。

田口 様 インテックス大阪は西日本最大の国際展示場であり、年間で200件以上の展示会・イベントを開催しています。展示場の運営を担っているのは我々職員ですが、会場内のインフォメーションセンターで来場者の応対にあたっているのは業務委託のスタッフです。窓口スタッフは7名在籍しており、そのうち英語・中国語に対応できるのは2名です。外国人来場者の多くは英語、中国語、韓国語を話される方であり、従来は窓口スタッフによる直接の対応と、スマホの翻訳アプリを使った対応を行っていました。
中村 様 ところが、コロナ禍が収束してからは外国人来場者も増え続け、窓口スタッフだけですべての問い合わせに対処するのが難しくなってきました。スマホアプリは翻訳精度が低く、日常会話レベルの翻訳はできても、イベント内容に関する質問など、展示会場特有の会話には対応できなかったのです。私たち職員のなかには語学に長けた者もいるので、窓口スタッフのみではやりとりできない状況においては彼らがヘルプ対応することになるのですが、こうしたことが続くと日常の業務に支障が出てしまいます。2025年には大阪・関西万博の開催を控え、世界から大阪への注目が高まるなか、今後もインテックス大阪への外国人来場者は増えるでしょう。こうした見込みも踏まえ、より精度の高い翻訳サービスの導入を検討することになりました。

――『KOTOBAL』を選んだ理由は何でしたか。


中村 様 いくつかのサービスを検討したのですが、『KOTOBAL』を選んだ理由は大きく三つあります。一つ目は最大32カ国語という対応言語の多さ。二つ目はAI翻訳の精度の高さです。正式採用前に1カ月ほど試用してみたところ、十分に実用に耐えることがわかりました。そして三つ目は通訳オペレーターと直接話せるビデオ通訳機能も備わっていることです。万が一AI機械通訳で対処しきれなかった場合でも、プロの通訳に頼れると思えば安心感がありますよね。

田口 様 それに加えて、音声筆談機能が標準で搭載されていることや、オペレーターによるリアルタイムでの手話通訳がオプションで使えることも採用の決め手となりました。インテックス大阪は行政所管の施設であるということと、2024年に障がいのある方への合理的配慮の提供が義務化されたこともあり、これを機にバリアフリー対応を充実させようという狙いもありました。


高精度のAI機械翻訳により、
窓口でのコミュニケーションがスムーズに

――現在、『KOTOBAL』をどのようにご利用になっているか教えてください。

中村 様 インフォメーションセンターに『KOTOBAL』をインストールしたタブレット端末1台と、これと連動した透明ディスプレイを設置しています。外国人が来場されたときには、タブレット端末を介して互いの音声を認識・翻訳し、翻訳結果がデスク上の透明ディスプレイに表示されるというしくみです。

――タブレット端末だけでなく、透明ディスプレイも導入した理由は何でしたか。

中村 様 透明ディスプレイは、相手の姿と翻訳された文章の両方を同時に見ながら話せるので、タブレット端末以上にコミュニケーションをとりやすいと感じたからです。競合製品も検討したのですが、『KOTOBAL』ほどコンパクトでリーズナブルな透明ディスプレイはほかにありませんでした

――『KOTOBAL』を導入して1カ月ほど経過していますが、効果はいかがでしょうか。

中村 様 定量的な効果としてまず挙げられるのは、外国人来場者からのお問い合わせを窓口のスタッフでスムーズに対処できるようになったことです。以前は外国人来場者とのコミュニケーションがうまくいかず、私たち職員にヘルプが要請されたり、来場者の方がお聞きになりたいことが伝わらず諦めてお帰りになってしまうケースもありましたが、『KOTOBAL』導入後そうしたことはほとんどありません。

――オペレーターによるビデオ通訳機能はご利用になりましたか?

中村 様
 いいえ。窓口スタッフには、AI翻訳で対応しきれない場合はビデオ通訳を活用するよう伝えてあるのですが、今のところすべてAI翻訳で間に合っているようです。

――AI翻訳は主にどのような言語で使われていますか?

中村 様 よくあるお問合せや簡単なフレーズあればどのスタッフも直接英会話で対応できているため、機械翻訳の利用で最も多いのは中国語、次いで英語の翻訳に利用しているようです。外国人来場者のなかで最も多いのは英語の話者ですが、英語が使えるスタッフと比べ、中国語を使えるスタッフが少ないためでしょう。

――『KOTOBAL』を実際に使用されている窓口スタッフの皆さんからは、どのような反響がありますか。

中村 様 『KOTOBAL』があるおかげで外国語対応への安心感が増した、と皆さん口をそろえて言ってくれていますね。以前は「自分が対応できない言語の外国人の方が来られたらどうしよう」という不安があったそうです。ビデオ通訳機能も今のところ使用実績はありませんが、いざとなればオペレーターと直接を通話し、通訳をサポートしていただける仕組みが大変心強いと聞いています。また、導入前にはコニカミノルタの社員の方が直接操作方法をレクチャーしてくださいましたし、KOTOBAL自体の操作も簡易なので、操作面で困ったことも一度もありません。


手話通訳と音声筆談機能を
バリアフリー対応に活用

――『KOTOBAL』を利用し、来場者様にご満足いただけたエピソードがあれば、お聞かせください。

中村 様 
ロッカーのカギをなくしたという中国人の方からのお問い合わせがあったときに、『KOTOBAL』のおかげで解決できたという話を聞いています。その窓口スタッフは中国語を話せない人でしたが、透明ディスプレイで会話を投影しながらご来場者様のお困りごとを『KOTOBAL』で正確にヒアリング。その後タブレット端末のみをロッカーの場所までに持ち運び、設備を見ながら解決方法を伝え、来場者様のお役に立つことができたと聞いています。透明ディスプレイとタブレット両方の機能を活かせた事例だと思います。

―バリアフリー対応に向けて『KOTOBAL』が役立ったことはありましたか?


田口 様 オプションの手話ビデオ通話機能については、4月にバリアフリー関連の展示会が開催されるのに合わせて一時的に導入しました。結果として手話が必要な場面はなかったのですが、いざというときに『KOTOBAL』で手話に対応できることは、手話のできない窓口スタッフにとって力強いサポートになりました。また、耳の不自由な方向けに標準搭載されている音声筆談機能についても今のところ使用実績はありませんが、年に数回は窓口スタッフが筆談で対応する機会はあります。スムーズかつ正確に音声を文字化してくれる音声筆談機能は、今後もバリアフリー対応にとって欠かせないものになるでしょう。

――今後どのように『KOTOBAL』を活用していきたいですか?

中村 様 大阪・関西万博の開催を控え、外国人来場者はこれからますます増えてくると思います。どなたでもお困りごとや、ご不明点などを言葉の壁の不安なく、安心してお問い合わせいただけるような窓口をつくるために、今後も『KOTOBAL』の活用をより促進していきたいです。

田口 様 外国人対応に加え、バリアフリー対応についてもさらに充実させたいと考えています。オプションの手話通訳はイベントに合わせて一時的に導入しましたが、今後は通年で契約させていただくことも検討しています。敷地が広く、来場者数の多い環境ではマイクが雑音を拾いがちという難しさもありますが、コニカミノルタ社からはより性能の良い集音マイクをご提案いただくなど、丁寧にフォローいただけています。今後のさらなる集音精度・翻訳精度の向上にも期待したいですね。

――ありがとうございました。

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