中村 様 ところが、コロナ禍が収束してからは外国人来場者も増え続け、窓口スタッフだけですべての問い合わせに対処するのが難しくなってきました。スマホアプリは翻訳精度が低く、日常会話レベルの翻訳はできても、イベント内容に関する質問など、展示会場特有の会話には対応できなかったのです。私たち職員のなかには語学に長けた者もいるので、窓口スタッフのみではやりとりできない状況においては彼らがヘルプ対応することになるのですが、こうしたことが続くと日常の業務に支障が出てしまいます。2025年には大阪・関西万博の開催を控え、世界から大阪への注目が高まるなか、今後もインテックス大阪への外国人来場者は増えるでしょう。こうした見込みも踏まえ、より精度の高い翻訳サービスの導入を検討することになりました。
――『KOTOBAL』を選んだ理由は何でしたか。
中村 様 いくつかのサービスを検討したのですが、『KOTOBAL』を選んだ理由は大きく三つあります。一つ目は最大32カ国語という対応言語の多さ。二つ目はAI翻訳の精度の高さです。正式採用前に1カ月ほど試用してみたところ、十分に実用に耐えることがわかりました。そして三つ目は通訳オペレーターと直接話せるビデオ通訳機能も備わっていることです。万が一AI機械通訳で対処しきれなかった場合でも、プロの通訳に頼れると思えば安心感がありますよね。
田口 様 それに加えて、音声筆談機能が標準で搭載されていることや、オペレーターによるリアルタイムでの手話通訳がオプションで使えることも採用の決め手となりました。インテックス大阪は行政所管の施設であるということと、2024年に障がいのある方への合理的配慮の提供が義務化されたこともあり、これを機にバリアフリー対応を充実させようという狙いもありました。
高精度のAI機械翻訳により、
窓口でのコミュニケーションがスムーズに