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西尾信用金庫
「やさしい窓口づくり」にKOTOBALを活用
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西尾信用金庫
担当部署:営業統括部
業種:金融機関
職員数:746人
2023年に創立110周年を迎え、愛知県下の信用金庫として最長の歴史を誇る、西尾信用金庫様。西尾市を中心に、同県下に51店舗を展開されています。そんな同庫では、以前からSDGsを意識した“やさしい窓口”づくりに取り組まれてきました。そこで、いち早く『KOTOBAL』に着目、2022年11月に信用金庫初の導入を実現。高齢者や外国人来店客への対応力を高め、企業イメージ向上に繋げています。
導入の目的
店舗窓口における高齢者や外国人来店客への対応力向上
導入前の課題
筆談の手間やスムーズな対応の困難さがあった
導入後の効果
やさしい窓口づくりの促進と信用金庫導入第1号としてのPR効果
マネーロンダリングリスクへの対応
――多言語通訳サービス『KOTOBAL』を導入される前は、どういった課題があったのでしょうか。
当庫では、以前からSDGsを意識した諸施策を、定期的な会議の場で検討してきました。そのひとつのテーマとして、多様なお客様に対する“やさしい窓口づくり”というものがあります。
たとえば、それまで高齢で耳が遠くなられたお客様と直接コミュニケーションを取る場合、職員が声を大きくして対応していました。しかしながら、コロナ禍となり感染防止対策としてアクリルパネルを立て、さらにマスクも付けるようになったのでなおさら聞き取りにくくなっていたのです。以前から筆談ボードを用意するといった対策は講じていましたが、手間を要する頻度が増える状況にありました。
一方、外国人のお客様の場合、多くは技能実習生で受入機関の方が付き添われるので問題ないのですが、稀におひとりで来店されると、言語がわからない場合は日本語への通訳ができる方を連れて来て頂くようにお願いするといった対応をせざるを得ないケースもあったのです。
金融機関の場合、マネーロンダリングのために口座をつくられてしまうというリスクは避けなければなりません。
そこで、外国人の来店客にはお引き取りをお断りする金融機関が多いという現状があります。しかしながら、お取引先の企業の従業員となる可能性のある方に、そのような対応をするわけにはいきません。そのため正確なコミュニケーションは不可欠であるものの、苦慮していたという状況がありました。
“信用金庫での導入第1号”のPR効果
――『KOTOBAL』を選定した経緯についてお教えください。
月20日に金融専門紙の『ニッキン』に『KOTOBAL』の記事が掲載されました。コニカミノルタジャパンが、『KOTOBAL』と透明ディスプレイを組み合わせ、窓口担当者の発話をリアルタイムで文字表示することで高齢者や外国人の対応に活用する提案を金融機関に向けて強化しているという内容です。これを読んで、早速コニカミノルタジャパンさんに問い合わせました。すると、すぐに担当の方に来ていただき、デモンストレーションをしてもらったのです。
このデモンストレーションを高く評価
し、ひとまず本店営業部と中央支店への導入を決めさせてもらいました。
――『KOTOBAL』導入により、どういった効果を期待されたのでしょうか?
もちろん、“やさしい窓口づくり”に役立つという効用を期待しましたが、大きかったのは
“信用金庫での導入第1号”というPR効果
です。実際に、導入後の11月15日にプレスリリースを出しました。すると、その日に『ニッキン』が記事にしたのです。それを見た他の信金さん数庫から問い合わせが入るなどの反響がありました。
また、窓口で使っているシーンを動画にして一般企業の株主総会に相当する総代会で上映し、経営姿勢のアピールにも活用しました。
加えて、“やさしい窓口づくり”は対外的なことだけではなく、当庫の窓口テラーなどの職員に対しても該当すると捉えています。ふいに外国人のお客様が来店された場合、前述のようなリスクがあるため、慌てることなく慎重かつ正確な対応をしなければならないというプレッシャーがかかります。
『KOTOBAL』があれば、こうした精神的負荷を削減することができる
と考えています。
いざというときのための安心材料
――実際に『KOTOBAL』導入により、どういったメリットを感じておられますか?
その後、2支店に追加導入し4店で試験的に運用していますが、タブレット端末はもちろんですが、
ディスプレイも場所を取らず軽量なので、該当するお客様が来店された時はすぐに持ち運びできる点は便利ですね。
窓口に置いていても邪魔にならないので非常に便利です。
――今後の課題や、『KOTOBAL』におけるさらなる活用ビジョンがありましたらお聞かせください。
ある信金さんが問い合わせて来てくださった際に、「子供向けの金融教室などのイベントで活用すると効果的ではないか」といったご意見を頂きました。確かに、子供たちが信用金庫の窓口を体験した時に、
『KOTOBAL』があると窓口業務の意義などを面白く伝えることができる
ように思います。
今後の課題としては、せっかく導入したのでもっと対外的なPRに活用したいですね。ただ、「ご高齢の方がおひとりで来店されても安心です」といったイメージに繋げるのは考えものかと捉えています。ご高齢のお客様がトラブルのない金融取引をされるには、やはりできる限りご家族などお付き添いをお願いすべきと考えているからです。
したがって、
『KOTOBAL』はいざという時のための安心材料
という位置付けで導入していきたいと思っています。
――ありがとうございました。
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