インバウンド集客に役立つ施策6選。取り組む際の注意点について
インバウンド集客とは、訪日外国人観光客へ向けた集客を意味します。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んでいたインバウンド需要は回復を見せており、観光・宿泊業界においてはインバウンド集客のための施策が再び重要となっています。
ホテル・旅館の支配人や管理者のなかには、「インバウンド集客のための施策を知りたい」「インバウンド集客において注意することはあるか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、インバウンド集客に役立つ施策6選と取り組む際の注意点について解説します。
なお、外国人観光客へ向けた集客についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
外国人観光客を呼び込みたい! インバウンドに対応した集客方法5選
目次[非表示]
- 1.インバウンド集客に役立つ施策6選
- 1.1.①Web上での情報発信
- 1.2.②インフルエンサーの活用
- 1.3.③外国人観光客向けポータルサイトの活用
- 1.4.④口コミサイトへの登録・対応
- 1.5.⑤近隣施設や店舗との連携
- 1.6.⑥多言語化
- 2.インバウンド集客に取り組む際の注意点
- 3.まとめ
インバウンド集客に役立つ施策6選
インバウンド集客のためには、外国からもアクセスできるWeb上での施策が有効です。また、近隣施設・店舗との連携や多言語対応によって訪日外国人観光客にとって魅力的で過ごしやすい環境を整えると、口コミによる集客やリピーター化などが期待できます。
①Web上での情報発信
Web上で情報発信を行うことで、効率的なインバウンド集客が行えます。情報発信の手段としては、以下が挙げられます。
▼自社による情報発信の手段
● 自社のSNSアカウント
● 自社Webサイト など
特に動画サイトを含むSNSは、外国人が旅行先の情報を得る目的で多く利用されています。
情報発信を行う際には写真や動画を活用すると、テキストによる情報伝達が難しい外国人に対してもホテル・旅館の魅力を伝えやすくなります。
②インフルエンサーの活用
インフルエンサーに依頼して情報発信をしてもらうことで、そのインフルエンサーの影響が強い国・地域における集客につながります。
▼インフルエンサーの活用方法
● インフルエンサーのSNSアカウントで情報を発信してもらう
● 自社のキャンペーン動画に出演してもらう など
ただし、集客につながるインフルエンサーを選定するには、ターゲットとなる国・地域の情報に精通しておく必要があります。
③外国人観光客向けポータルサイトの活用
インバウンド集客においては、外国人観光客向けのポータルサイトが活用できます。
外国人観光客向けのポータルサイトとは、オンラインで宿泊予約ができるサイトのことで、Online Travel Agent(以下、OTA)とも呼ばれます。
OTAにはホテル・旅館だけでなく観光名所やレストランなどの情報も掲載されていることから、訪日外国人観光客の多くが情報収集に利用しています。自社の情報を海外向けのOTAに掲載することで、宿泊先を探している外国人への集客が可能です。
④口コミサイトへの登録・対応
インバウンド集客を行う際は、口コミサイトへの登録と対応が欠かせません。
自社のホテル・旅館を口コミサイトに登録すると、利用者による口コミが掲載されるようになります。
口コミの内容はホテル・旅館側で操作できないため、口コミサイトによって集客を行うには、良質なサービスを提供することが重要です。口コミの内容を基にサービスの改善を図ると、評価の向上につながる可能性があります。
⑤近隣施設や店舗との連携
ホテル・旅館においては、近隣施設や店舗と連携して周辺地域における観光地としての魅力を向上させることで、滞在先として選んでもらいやすくなると期待できます。
▼近隣施設や店舗との連携の例
● 近隣の飲食店と連携した飲食ツアープランを設ける
● 自社サイトで地域の観光情報を発信する など
また、訪日外国人観光客に対してより魅力ある体験を提供することで、リピーターの獲得にもつながると考えられます。
⑥多言語化
インバウンド集客においては、多言語化が重要です。
Web上での情報発信を行う際に多言語化しておくことで、より多くの外国人にリーチしやすくなります。
また、ホテル・旅館に宿泊する訪日外国人とコミュニケーションを取る際にも多言語での対応が行えると、安心して過ごしてもらいやすくなります。これによって、リピーター化につながる可能性も期待できます。
ホテル・旅館における多言語対応充実度についてはこちらのチェックリストからご確認いただけます。
インバウンド集客に取り組む際の注意点
インバウンド集客に取り組む際には、以下の点に注意します。
▼インバウンド集客における注意点
● オーバーツーリズムには地域で協力して対応する
● 国内旅行者を遠ざけないように配慮する
オーバーツーリズムとは、観光地やその地域住民、あるいは旅行者の体験の質に対して、観光が過度に与えるネガティブな影響のことです。具体的には観光客による過度な混雑や景観の破壊、文化的な摩擦などが挙げられます。
オーバーツーリズムに対しては、地域の課題として宿泊業だけでなくほかの業界や自治体なども含めて協力して対応する必要があります。
また、インバウンド集客を重視するあまり、国内旅行者への対応がおろそかになると既存顧客の足が遠のき、かえって利益を損ねる可能性もあります。インバウンド需要に向けた対応と併せて、国内旅行者向けのサービスやコンテンツなども提供し続けることが重要です。
まとめ
この記事では、インバウンド集客について以下の内容を解説しました。
● インバウンド集客に役立つ施策6選
● インバウンド集客に取り組む際の注意点
インバウンド集客を行う際には、Web上での情報発信のほか、サービスの質を向上させて自社への口コミの評価を挙げたり、リピーターを獲得したりすることも欠かせません。
多言語への対応は、情報の発信およびサービスの質向上の両面において重要な施策といえます。
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