外国人観光客を呼び込みたい! インバウンドに対応した集客方法5選


近年、訪日外国人旅行者数は増加傾向にあり、コロナ禍で一時落ち込んだインバウンド需要の回復が見られています。
 
そうしたなか、ホテル・旅館などの宿泊業界においては、高まるインバウンド需要に対応するための多様な宿泊施設や民泊サービスの導入が見られており、競争が激しくなりつつあります。
 
ホテル・旅館を運営する支配人や現場管理者のなかには、「外国人観光客に対して有効な集客方法はあるのか」「宿泊施設に興味を持ってもらうにはどうすればよいか」など、新たな施策を検討されている方もいるのではないでしょうか。
 
この記事では、ホテル・旅館における外国人観光客の集客方法について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.外国人観光客へ向けた集客の重要性
  2. 2.外国人観光客の集客方法5選
    1. 2.1.①SNSの活用
    2. 2.2.②自社のWebサイト
    3. 2.3.③Googleビジネスプロフィール
    4. 2.4.④旅行者向けの口コミサイト
    5. 2.5.⑤宿泊予約サイト(海外OTA)
  3. 3.外国人観光客への集客まとめ
    1. 3.1.ハイブリッド多言語通訳サービス『KOTOBAL』

外国人観光客へ向けた集客の重要性

ホテル・旅館の安定した稼働率を維持して収益を確保するために、外国人観光客の集客に力を入れることが重要といえます。

 
新型コロナウイルス感染症の水際措置が2022年10月に緩和されて以降、訪日外国人旅行者数は堅調に伸びており、2022年度は約383万人だったのが2023年には2,500万人を超える結果となりました。


▼訪日外国人旅行者数の推移



画像引用元:国土交通省『観光の現状について



また、観光庁が発表した『宿泊旅行統計調査』によると、2023年における年間の延べ宿泊者数(全体)は前年度と比較して31.6%増加しており、なかでも外国人の宿泊者数は592.8%と急増しています。


▼延べ宿泊者数における前年比の推移


画像引用元:国土交通省『観光の現状について



このようなインバウンド需要の高まりは、ホテル・旅館などの宿泊施設で新たに顧客を獲得する機会となることが期待されるため、外国人観光客の集客を促進する施策が重要といえます。


出典:国土交通省『観光の現状について』/国土交通省 観光庁『宿泊旅行統計調査


外国人観光客の集客方法5選

外国人観光客を自社のホテル・旅館に呼び込むには、さまざまなメディアで情報発信を行うことが重要です。主な集客方法には、以下が挙げられます。

①SNSの活用

SNSで自社の宿泊施設に関する情報発信を行う方法です。
 
近年、世界各国でSNSが利用されています。多くの人々が利用するSNSで多言語による情報発信を行うことで、ホテル・旅館の認知を拡大できる可能性が期待できます。 また、SNSでは写真・動画・アニメーションなどを使ってPRできるため、施設内の設備や雰囲気、周辺の観光情報などを魅力的かつ分かりやすくアピールすることが可能です。 また、動画には字幕をつけることも有効です。 


▼SNSの活用例

  • 宿泊施設のPR動画をYouTubeで配信する
  • 客室や朝食、周辺環境などの写真をInstagram(※)で配信する
  • TikTokで客室のルームツアーを行うショート動画を配信する
  • 在日外国人のインフルエンサーを起用して宿泊施設を紹介してもらう
  • SNS広告を配信して、日本への旅行や観光地の情報を調べているユーザーにアプローチする など

なお、外国人観光客にリーチするには、アクティブユーザー数が多いSNSで情報発信を行うことがポイントです。総務省の『令和4年 情報通信白書』によると、世界の主要SNSにおける月間アクティブユーザー数は、Facebookが29億1,000万人、YouTubeが25億6,200万人、WhatsAppが20億人となっています。


▼世界の主要SNSの月間アクティブユーザー数(2022年1月時点)


画像引用元:総務省『令和4年 情報通信白書


※Instagramの商標およびロゴは、Meta Platforms, Inc.の登録商標または商標です。


出典:総務省『令和4年 情報通信白書


②自社のWebサイト

自社が運営する公式Webサイト内で情報発信を行うことも重要です。
 
外国人観光客のなかには、訪れるエリアの付近にある宿泊施設を検索エンジンから探す人もいます。また、SNSや宿泊予約サイトなどで知った宿泊施設について、公式サイトで詳しく調べるというケースもあると思われます。


▼外国人観光客に向けて発信するコンテンツの例

  • 客室や設備、共用スペース、食事などの写真
  • 空港や最寄り駅からのアクセス方法
  • 客室の空室状況
  • 送迎や荷物預かりに関するサービスの有無
  • 宿泊施設内で対応できる言語の種類
  • 周辺エリアの観光マップ など


公式サイト内によくある質問をまとめたFAQや、Web上で外国語での問い合わせができるチャットボットなどを設置すると、外国人観光客の疑問を解消して予約機会を増やせることが期待できます。


③Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索とGoogleマップに店舗や施設などの基本情報を掲載できる無料サービスです。
 
宿泊施設の情報をGoogleビジネスプロフィールに登録しておくことで、外国人観光客がGoogleで検索した際に、キーワードに関連するホテル・旅館の情報が検索結果とマップに表示されます。
 
外国人観光客のなかには、行きたい観光地や空港からのアクセスなどを考慮して、Googleマップから宿泊施設を探す人もいると考えられます。Google検索とGoogleマップに上位表示されると、集客につながる可能性があります。


▼Googleビジネスプロフィールの活用ポイント

  • ホテル・旅館の基本情報を詳細に登録する
  • ユーザーが投稿した口コミへの返信を行う
  • 外観や客室、共用スペースなどの写真を追加する


④旅行者向けの口コミサイト

旅行者向けの口コミサイトに自社のホテル・旅館の情報を登録しておくと、宿泊した外国人観光客からの口コミを集めることが可能です。
 
宿泊施設の口コミは、外国人観光客がホテル・旅館に対するリアルな声を調べるための情報源となります。口コミサイトで高い評価を得ることで、ホテル・旅館の信頼向上につながり、自社を選んでもらえる可能性が期待できます。
 
ただし、よい口コミを増やすには、宿泊した外国人観光客に満足してもらえる体験を提供することが欠かせません。


▼よい口コミの投稿を促すポイント

  • 客室や共用スペース、エントランスのきめ細かな清掃を行う
  • 宿泊者向けのサービスを充実させる(観光プランの紹介、連泊による割引、豊富な食事メニュー など)
  • 外国語対応やホスピタリティのある接客を行う
  • 口コミ投稿による特典を付与する など


⑤宿泊予約サイト(海外OTA)

宿泊予約サイト(海外OTA)とは、ユーザーが航空券や宿泊施設、旅先でのツアーなどの予約をオンラインで完結できるWebサイトです。
 
ユーザーが目的地や日程を入力するだけで、条件にマッチした候補の宿泊施設が表示されるため、外国人観光客にとって利便性が高いといえます。
 
世界各国で利用される宿泊予約サイトに掲載することで、外国人観光客が自社のホテル・旅館を知るきっかけとなり、比較検討から宿泊予約につながる可能性が期待できます。日本に訪れる外国人観光客へ効率的にアプローチする手段として、宿泊予約サイトは重要な存在となっています。


外国人観光客への集客まとめ

この記事では、以下の内容について解説しました。

  • 外国人観光客に向けた集客の重要性
  • 外国人観光客の集客方法5選

インバウンド需要が高まるなかで、ホテル・旅館の安定した稼働率を確保して収益の向上につなげるには、集客力を高めるための施策が必要です。
 
より多くの外国人観光客を集客につなげるには、第一歩として自社のホテル・旅館を認知させるための情報発信がカギとなります。また、比較検討のプロセスで自社を選んでもらうには、サービスを充実させたり、付加価値のある宿泊体験を提供したりすることも欠かせません。
 
外国人観光客が安心して宿泊ができるようにサポートするサービスの一つに“多言語対応”が挙げられます。多言語対応のスタッフを新たに配置するのが難しい場合には、AI機械翻訳とオペレーターによるハイブリッドの通訳サービスを活用することも一つの方法です。



ハイブリッド多言語通訳サービス『KOTOBAL』

AI翻訳・ビデオ通訳

KOTOBAL(コトバル)』は、コニカミノルタが開発した通訳サービスです。

タブレットの導入で最大32カ国の外国語対応と音声筆談・手話通訳を行えるため、言葉の壁による不安をなくして円滑なコミュニケーションを実現できます。

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KOTOBAL運営事務局
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KOTOBALは、32言語に対応している「機械(AI)」と「ヒト」の通訳が選べるハイブリット型通訳サービスです。 皆さんの為に、有益な情報をブログを通して提供しております!
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