【インバウンド対策】中国語対応の翻訳サービスはどう選ぶ?
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大による入国制限によって、訪日外国人旅行者数が減少しました。しかし、入国制限の緩和に加えて円安の追い風もあり、2023年は訪日外国人旅行者数が急増しています。
▼訪日外国人旅行者数の推移
画像引用元:国土交通省『令和6年版観光白書について(概要版)』
特にアジアからの旅行者が多いため、ホテルでも中国語や韓国語などで対応が必要なケースも多いのではないでしょうか。通訳のできるスタッフを雇用していても、限られた人数で大人数に対応するのは難しいといった課題もあります。そこで課題解決の一つに翻訳サービスの活用が挙げられます。
この記事では、ホテルのインバウンド対策として、中国語対応の翻訳サービスを選ぶポイントについて解説します。
なお、こちらの資料では、現状どのくらい言語に対応しているかがチェックできるため、ぜひご活用ください。
目次[非表示]
- 1.インバウンド対策における中国語翻訳の必要性
- 1.1.中国語を話す旅行者が多い
- 1.2.高い経済効果が見込める
- 2.中国語対応の翻訳サービスを選ぶポイント
- 2.1.簡体字・繁体字に対応している
- 2.2.翻訳スピードが速い
- 2.3.トラブル時のサポート体制がある
- 3.お客さま対応のプロになれる翻訳・通訳サービス『KOTOBAL(コトバル)』
- 4.まとめ
インバウンド対策における中国語翻訳の必要性
ホテルで翻訳サービスを導入する際に、中国語翻訳が必要となる理由は大きく2つあります。
中国語を話す旅行者が多い
1つ目は、中国語を公用語とする国からの旅行者が多いことです。
観光庁が発表している『令和6年版 観光白書(第Ⅰ部)』によると、2023年の訪日外国人旅行者数は韓国・台湾・中国・香港・アメリカの順で多かったと記されています。そのうち台湾・中国・香港は公用語が中国語です。
▼訪日外国人旅行者数が多い国トップ5(2023年)
国名 |
公用語 |
人数(割合) |
1. 韓国 |
韓国語 |
695.8万人(27.8%) |
2. 台湾 |
台湾語(中国語) |
420.2万人(16.8%) |
3. 中国 |
中国語 |
242.5万人(9.7%) |
4. 香港 |
中国語、英語 |
211.4万人(8.4%) |
5. アメリカ |
英語 |
204.6万人(8.2%) |
また、観光庁が調査した『宿泊旅行統計調査』によると、2024年6月は日本に宿泊する外国人のなかで、中国が21.8%で最も多いという結果も出ています。
▼国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年6月)
画像引用元:国土交通省 観光庁『宿泊旅行統計調査 2024年(令和6年)6月分(第2次速報値)報道発表資料』
これらのデータから中国語圏の旅行者は増加傾向にあり、今後ホテルでも中国語翻訳が必要になると考えられます。
出典:国土交通省 観光庁『令和6年版 観光白書(第Ⅰ部)』『宿泊旅行統計調査 2024年(令和6年)6月分(第2次速報値)報道発表資料』
高い経済効果が見込める
2つ目は、中国からの旅行者によってもたらされる経済効果が高いということです。
観光庁の『インバウンド消費動向調査』によると、2024年4-6月期の訪日外国人旅行消費額は中国が4,420億円で最も多いことが分かっています。
▼訪日外国人旅行消費額(2024年4-6月期)
画像引用元:国土交通省 観光庁『【インバウント消費動向調査】2024年4-6月期の調査結果(1次速報)の概要』
ホテルで対応する際に、中国語翻訳でスムーズな対応かつトラブルなく宿泊できれば、旅行者の満足度につながりリピートが期待できます。
出典:国土交通省 観光庁『【インバウント消費動向調査】2024年4-6月期の調査結果(1次速報)の概要』
中国語対応の翻訳サービスを選ぶポイント
ホテルでも、今後さらに中国語の翻訳が必要になることを踏まえると、翻訳サービスの導入は重要な施策といえます。翻訳サービスを選ぶポイントは3つあります。
簡体字・繁体字に対応している
1つ目は、簡体字と繁体字に対応していることです。
中国語の表記は簡体字と繁体字の2種類に分けられ、地域によって使用字体が異なります。また、表にあるように「パスポートを確認してよろしいでしょうか?」と同じ文章で翻訳しても、部分的に表現が異なります。
▼簡体字・繁体字の例
簡体字 |
人数(割合) |
|
使用地域 |
中国、シンガポール、マレーシア |
台湾、香港、マカオ |
特徴 |
繁体字を簡略化した字体 |
従来から使用されている伝統的な字体 |
例文 |
我可以检查您的护照吗? |
我可以檢查您的護照嗎? |
両方の字体で翻訳できるサービスであれば、お客さまと互いに正確な意図でコミュニケーションが図れます。
翻訳スピードが速い
2つ目は、翻訳スピードが速いことです。
ホテルの受付では多くの宿泊客に対応するため、迅速な対応が求められます。しかし、中国語の翻訳に時間がかかるとチェックイン時には長蛇の列ができることもあるため、お客さまだけでなく従業員にもストレスがかかってしまいます。
▼翻訳スピードが遅い原因
- デバイス操作が手入力のみで手間がかかる
- お客さまと従業員で異なるデバイス、翻訳サービスを使用している
- マニュアル以外の急な問い合わせにすぐに対応できない など
翻訳スピードの速いサービスを選ぶことで円滑なコミュニケーションが実現します。チェックイン時にスムーズに対応ができるだけでなく、お客さまの要望を正確に把握することも可能になるため、満足度の向上につながります。
トラブル時のサポート体制がある
3つ目は、トラブル時にサポートしてもらえる体制が整っていることです。
機械翻訳であれば中国語ができないスタッフでも対応できるというメリットがある一方、トラブル発生した際の緊急対応に困ります。
▼ホテルで発生するトラブル例
- けがや急病で病院に行きたい
- 火災報知器を間違えて押してしまった
- 空港までの行き方を尋ねたいが急いでいて時間がない
お客さまの意図がすぐに理解できない、スタッフの中国語がうまく伝わらない、けがや体調不良の連絡があるなど、トラブルや緊急対応が発生する可能性は多々あります。
トラブル時に迅速に対応するには、通訳者やオペレーターによるサポート体制が整った翻訳サービスを選ぶと安心です。
お客さま対応のプロになれる翻訳・通訳サービス『KOTOBAL(コトバル)』
『KOTOBAL(コトバル)』 は、高度な音声翻訳エンジンを採用したAIによる機械翻訳を1つのタブレットで行うため、質の高い翻訳を迅速に行える翻訳サービスです。
対応言語には中国語があり、簡体字・繁体字にも対応しています。プランによっては、通訳オペレーターを介したビデオ通訳もできるため、トラブル防止に役立ちます。
▼KOTOBALの特徴
- フロントでよく使う定型文を登録することで対応をスムーズに行える
- 音声と一緒に翻訳された文章が透明ディスプレイに表示される
- 専門性の高い会話やトラブル発生時などは、通訳オペレーターを介したビデオ通訳でカバーできる
- 高齢者・聴覚障がい者向けの音声筆談・手話通訳に対応している など
KOTOBALの詳細についてはこちらの資料も併せてご確認ください。
【ホテル向け】AI機械通訳×ビデオ通訳をタブレット1台で実現するKOTOBAL
【外国人対応がラクになる!】 KOTOBALのリアルタイム通訳
まとめ
この記事では、中国語対応の翻訳サービスについて以下の内容を解説しました。
- インバウンド対策における中国語翻訳の必要性
- 中国語対応の翻訳サービスを選ぶポイント
- お客さま対応のプロになれる翻訳・通訳サービス『KOTOBAL(コトバル)』
中国圏からの旅行客が多い現在、ホテルのインバウンド対策として中国語の翻訳サービスの導入は重要な施策です。
中国圏の旅行客が訪れるホテルではスムーズな意思疎通が求められます。迅速な翻訳に加えて、簡体字・繁体字のテキスト表示ができるディスプレイや、トラブル時に翻訳オペレーターからサポートしてもらえる翻訳サービスの導入が有効です。
『KOTOBAL(コトバル)』は、コニカミノルタが開発したハイブリッド多言語通訳サービスです。精度の高いAI機械翻訳とオペレーターによる通訳で、最大32言語に対応しているほか、音声筆談・手話通訳にも対応しているため、言葉の壁による不安をなくして円滑なコミュニケーションを実現できます。
ホテルでのインバウンド対策でお悩みの場合は、KOTOBALの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ホテルでKOTOBALを導入した事例はこちらからご確認いただけます。