グランドスタッフの英語力を向上する施策3選。コミュニケーションに役立つツールとは
航空会社のグランドスタッフは、空港における搭乗手続きや搭乗時の案内・誘導などのために、搭乗客とコミュニケーションを行う必要があります。
搭乗客のなかには外国人もいるため、グランドスタッフには国際共通語としての英語を用いる能力が求められます。
航空会社の現場責任者や管理部門の担当者のなかには、「グランドスタッフにはどの程度の英語力が求められるのか」「英語力を向上させる方法が知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、グランドスタッフに求められる英語のレベルや英語力を向上させる施策、コミュニケーションを円滑に行うために役立つツールについて解説します。
グランドスタッフに求められる英語のレベル
日系の航空会社においては、グランドスタッフの採用時に以下のいずれかを求めることが一般的です。
▼グランドスタッフの採用時に求められる英語レベル(※)
● 英検2級以上
● TOEIC550点以上
ただし、実務においてはイレギュラーな対応も含む多様なコミュニケーションを英語で行う必要があるため、採用時の基準を上回る英語力が要求されやすいといえます。このことから、採用時には基準程度の英語力があるスタッフであっても、英語力をさらに向上させるための施策が必要です。
※航空会社によって採用基準は異なります。
グランドスタッフの英語力を向上させる施策
グランドスタッフの英語力を向上させる施策としては、自主学習の補助や研修の実施が考えられます。
①eラーニングや英会話スクールの費用補助
eラーニングや英会話スクールの費用を航空会社側で補助することで、グランドスタッフによる自主学習の促進が期待できます。
オンラインを用いるeラーニングと対面での英会話スクールには、それぞれ以下の特徴があります。
▼eラーニングと英会話スクールの比較
種類 |
特徴 |
eラーニング |
● 時間を選ばずに自宅で受講できる |
英会話スクール |
● より実践的な対応が身につきやすい |
自社のグランドスタッフの働き方の状況や抱えている課題などを基に、費用補助の範囲を策定することが有効です。
②実務研修やOJT研修の実施
新人のグランドスタッフに対して実務研修やOJT研修を実施することで、実務において英語力が求められるシーンでの実践的なコミュニケーションを身につけやすくなります。
▼グランドスタッフの実務で英語力が要求されるシーンの例
● チェックインカウンターでの対応
● 搭乗案内アナウンス
● 搭乗客への呼び出しアナウンス
● イレギュラー時の交渉 など
③資格取得の支援
グランドスタッフによる資格の取得を航空会社側で支援することで、英語によるコミュニケーション能力の向上を促せます。
▼資格取得に向けた支援の例
● 教材代や受験費用の補助
● 資格を取得した従業員への報奨金や手当の支給 など
また、英語系の資格だけでなく、コミュニケーション能力に関する資格についても支援を行うと、実務における対応をよりスムーズに行えるようになると期待できます。
▼取得を推奨する資格の例
資格の系統 |
具体例 |
英語系の資格 |
● TOEIC |
コミュニケーション関連の資格 |
● サービス接遇検定 |
円滑なコミュニケーションには多言語通訳サービスの活用が有効
グランドスタッフが外国人の搭乗客と円滑にコミュニケーションを行えるようにするには、多言語通訳サービスの活用が有効です。
多言語通訳サービスを活用すると、英語力が実務の水準に届いていないグランドスタッフも、外国人の搭乗客とのコミュニケーションをスムーズに行えるようになります。
また、グランドスタッフの業務においては、より円滑なコミュニケーションのために、英語だけでなく相手の母国語での対応が求められるケースもあります。多言語通訳サービスであれば、英語に限らずさまざまな言語への通訳が可能です。
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まとめ
この記事では、グランドスタッフの英語力について以下の内容を解説しました。
● グランドスタッフに求められる英語のレベル
● グランドスタッフの英語力を向上させる施策
● 円滑なコミュニケーションを実現する多言語通訳サービス
グランドスタッフには、外国人の搭乗客に対応するために国際共通語としての英語力が必要です。ただし、グランドスタッフの実務において求められる英語力は、採用時に要求される英語力の水準を上回るとされます。
グランドスタッフが外国人の搭乗客と円滑にコミュニケーションを行えるようにする方法としては、英語力を向上させる施策の実施だけでなく、多言語通訳サービスの導入も考えられます。
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