人手不足とインバウンド増加の両方に向き合う“多言語対応力”
コロナ明けで急速に回復した外国人観光客への対応強化と、スタッフ側の安心感を両立させる手段として「KOTOBAL」の導入を検討されました。
宿泊特化型ホテルを全国で展開する株式会社相鉄ホテルマネジメント様では、外国人観光客の急増と語学対応への課題を背景に、全ブランド51施設に多言語通訳サービス「KOTOBAL」を導入。スタッフの負担軽減と、お客様との確実なコミュニケーションの両立を実現しています。
今回は、経営管理本部 企画部の廣瀬様、運営本部 運営部 西東京エリアの高坂様に、導入の背景と効果についてお話を伺いました。
コロナ明けで急速に回復した外国人観光客への対応強化と、スタッフ側の安心感を両立させる手段として「KOTOBAL」の導入を検討されました。
従来の携帯型翻訳機では対応に限界。KOTOBALなら操作の煩わしさもなく、対面接客の雰囲気を壊さない。
廣瀬様:以前は携帯型の翻訳機を使っていましたが、ボタンを押して喋って…という流れが煩雑で、お客様との自然な会話が困難でした。特にトラブル対応時はそれが大きなストレスになっている状態です。
しかし、KOTOBALならボタン操作も不要で、文章が画面に表示されるので、お互いに齟齬なく意思疎通ができました。
高坂様:透明ディスプレイだから視線を遮ることもなく、お客様とちゃんと向き合って接客できますし、サイズ感もちょうどよくてフロントに馴染むのがいいですね。使っていないときもインテリアのように空間に自然に溶け込む点も気に入っています。
2店舗でのトライアル後、スタッフからの高評価を受け、スピード導入を実現。
高坂様:トライアルで「既存の翻訳機よりも断然スムーズ」と好評でした。
廣瀬様:もともと、お客様に翻訳アプリを使ってもらうような場面もあり、それが恥ずかしいという現場の声もあって…。「これならすぐにでも導入してほしい」と現場から強い要望があり、1〜2ヶ月で導入を決定しました。
リアルタイムの“確認できる翻訳”が、外国人スタッフのサポートやトラブル対応時の安心材料に。
高坂様:お客様対応では、道案内や要望のヒアリングなど複雑な説明が必要な時によく使われています。チェックイン・アウトはある程度定型なので頻度は低めですが、それ以外の場面で活躍していますね。
廣瀬様:例えば中国人スタッフが中国語でお客様対応しているとき、その近くにいる別のスタッフがKOTOBALの翻訳文を見れば、どういう内容か把握できます。その場でフォローに入れるというのは、大きな安心材料になっています。
言語スキルの有無にかかわらず誰でも対応できるため、属人的になりがちな外国語対応がチームで支えられる仕組みに変わりました。これまで外国語が話せるスタッフを探す傾向があったお客様の行動にも変化が見られています。
高坂様:KOTOBAL導入前は、観光客が外国語の通じるスタッフと話したがっていましたが、そういったことも徐々に減ってきていると感じています。
語学に不安を持つスタッフへの支援ツールとして、KOTOBALが“安心して働ける職場づくり”に貢献。
廣瀬様:接客には興味があっても、語学に自信がないから応募をためらってしまう方って結構いらっしゃるのです。KOTOBALがあることで「自分にもできるかも」と感じてもらえるようで、採用面でもプラスに働いています。
実際、語学が苦手なスタッフからも「これがあるだけで落ち着いて接客できるようになった」という声が多く届いています。
“話せるスタッフがいない”という口コミが減少。ホテルのホスピタリティ品質向上にも寄与。
高坂様:最近は「英語が話せるスタッフがいない」といった口コミがほとんど見られなくなりました。
廣瀬様:ご意見をいただいた際に、それが要望なのかクレームなのか、KOTOBALで表示された文章を見ることで判断できるようになったという声もあります。翻訳履歴が残るので、「言った/言わない」のリスクを軽減できるという点でも安心感がありますね。
KOTOBALの導入は、単なる業務支援を超え、ホテルの価値そのものを高める役割を果たし始めています。
廣瀬様:KOTOBALは、現場のスタッフの不安を解消してくれるだけでなく、お客様の満足度も高めてくれるツールです。
実際に「これはもうホテルの強みになる」と感じているので、本音を言えば、同業他社にはあまり導入してほしくないと思っているくらいです(笑)。
廣瀬様:コロナ禍が明け、インバウンドのお客様が一気に戻ってきたことがきっかけでした。ただ、ホテル業界は人手不足が続いていて、語学が堪能なスタッフばかりというわけではなく、特にアジア圏のお客様は英語を話せないケースも多くて…。
都内のホテルだとインバウンド比率が50%を下回ることがほぼない状況の中で、英語以外の言語にも対応できる手段として「KOTOBAL」に注目しました。